いつもご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは「バットを短く持つ意味とは」です!よく、指導者はボールに当たらないなら、バットを短く持ちなさいと言います。それって、どんな意味があるのでしょうか?今回は、僕の見解を投稿したいと思います。
バットを短く持つメリット
まず初めに、短く持つメリットを紹介します!
メリットは・・・
①スイングスピードが上がる
②スイングがコンパクトになる
主なメリットはこの二つでしょう。では、詳しくみていきましょう!
①スイングスピードが上がる
バットを短く持つと、バットの重心位置が変化します。これによって、バットが速く振れるようになります。
戦国時代の武器でイメージすると、薙刀は長いので、威力はありますがスピードは遅いと思います。
短剣は短いので扱いやすく、スピードは速いです。イメージはこれと同じです。
このように、バットも短く持つことでスイングスピードが上がります。
よって、速球に対して振り遅れることを軽減します!
②スイングがコンパクトになる
次に短く持つことで、スイングがコンパクトになります。
先ほど同様、戦国時代の武器での例で、バットを短く持つ=短剣 だと考えてください。短剣は、スピードが速いが、薙刀に比べて、長さが短いので、動きの幅が小さいです。メリットは、、小回りが利き、扱いやすいということです。
よって、短く持つことで、操作性があがるという特徴があります!
デメリットはあるのか?
メリットについて先ほど説明しました。なんだか、メリットだけ見ていたら、野球は「短いバットを使った方が良いのではないか」と思ってきたのではないでしょうか?そんな方は少しお待ちください。バットを短くもつデメリット。こちらも存在するわけです。デメリットを理解し、自分はどうするのか考えましょう!では、紹介したいと思います。
①ミートできる幅が狭くなる
②逆方向の打球が伸びにくくなる
では、詳しくみていきましょう!
①ミートできる幅が狭くなる
バットを短くなる一番のデメリットはこれです。短く持つということは、ミートできる幅が狭くなります。
このように、バットを短く持つとスイングはコンパクトに(小さく)なるので、扱いやすさは向上しますが、ミートできる幅が狭いことがデメリットです!
※この写真で理解し難い場合、またまた登場。(笑)戦国時代の武器の例で考えましょう!
短剣の場合、リーチが短いから敵が近くないと当たらない。よって、当たる幅が狭い。
薙刀なら、リーチが長いから敵が遠くても当たる。よって、当たる幅が広い。
バットも同じ考え方です。だから、短く持つと「扱いやすい」ですが、「当たる幅が狭い」というデメリットがあることを理解しましょう!!!
②逆方向の打球が伸びにくくなる
次のデメリットは、「逆方向の打球が伸びにくくなる」です。
木製バットは、木がしなるので、そのしなりを利用して、ボールを飛ばします。
考えれば分かると思いますが、長い棒はしなると戻る力は強いです。短い棒の場合、しなりが弱いと思います。というか、しなりません。そのため、逆方向へ飛距離のある打球を打つためには、バットのしなりを使わないと飛ばないので、短く持って打つとバットがしならないため、打球は伸びません。
以上の観点から、デメリットを紹介しました。
まとめ
だいぶ長くなりました(笑)ご覧いただきありがとうございました。全部、読んで頂いた方は、メリットとデメリットの両方があることが理解できたのではないかと思います。以上の観点を理解したうえで、僕の考えは、「全員が短く持って、成功するとは限らない。」ということです。
結局、選球眼が良くボール球を振らない選手なら、短く持ちコンパクトに打つことができるので良いと思います。
しかし、ホームランバッターやミート力が高い選手には、わざわざ短くもつメリットが少ないと思います。
ホームランバッター・・・逆方向の飛距離ダウン 相手バッテリー外せめる 長打の良さ無くなる
ミート力高い選手・・・もともと当てる技術ある 当たる幅が狭くなるので良さが発揮しにくい
結論、指導者は安易に「バットを短く持て」と指導せず、その選手の選手スタイルに応じて指導するべきものだと思います。
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